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寄り付き前に分かるデータの解説

◇寄り付き前に分かるデータ
当日の株式市場が上がるのか、下がるのかを事前に知ることはできません。
これまでの株式市場の動きやマクロ・ミクロの経済環境の変化、政策、金利・為替・原油・金などの変動、さまざまな投資家心理、思惑などを織り込んで株価は変動するので誰も100%すべてを把握し、予想することができないためです。ただし、「分からない」からと何もしないよりも、分かっているデータからある程度どうなりそうかといったことを分析することは重要なことです。
今回は、日本株式市場の寄付前に分かるデータのうち、その日の相場の強弱を測る上でチェックしておきたい2つのデータをご紹介します。

(1)外国証券寄付前注文
外国人投資家と呼ばれる投資家は、国外の投資信託、年金基金、保険会社などの機関投資家のことです。これらの機関投資家は米国、欧州をはじめとする世界各国のものがあり、外国人投資家には近年注目されているオイルマネーやヘッジファンドなども含まれます。
彼らは、東証1部の売買代金の約3~4割を占め、その動向は日本株式市場に大きな影響を与えるものとなっています。
外国証券寄付前成行注文は、こうした外国人投資家が、当日の寄り付き前に発注した成行注文の状況が分かるものです。国外の投資家が注文を出しているのかどうかは、外国証券から出されている注文かどうかで判断をしています。(なかには、国内の機関投資家からの注文も含まれているようです。)
民間の情報提供会社が外国証券からヒアリングを行って当日の朝8:30過ぎに「買い注文何株」「売り注文何株」「差し引き何株買い越し(売り越し)」と発表され、ケンミレサイトでも8:40ぐらいから寄り付き前までに当日の状況を更新しています。

通常は、数百万株の買い越し(売り越し)といった規模で、2000万株ぐらいになってくると「おっ、今日は大きいな」と判断します。
ただし、このデータを見るときには「公式のデータではないこと」と「成行注文の状況」ですので、厳密に外国人投資家の動向を反映しているわけではないということに注意が必要です。買い越しだから今日は上がる、売り越しだから今日は下がるといった単純な使い方はできないと考えてください。
チェックするときには、数百万株程度の買い越し(売り越し)ならば、外国人投資家は少し強気かな(弱気かな)と感じる程度で構わないと思います。ただし、当日の「買い越し」「売り越し」が極端に大きかったときやしつこいくらいに連日「買い越し」「売り越し」の一方が続いた場合、あるいはそれが終わった場合には、相場の転換期が近づいた、または迎えた可能性があるのではないかと注目しておくと良いと思います。
もう一つ、外国人投資家の動向を知るためのデータとして、東証から「投資主体別売買動向」が発表されていますので、この外国証券寄付前成行注文は、これを補助する指標といった位置付けで見ることもできます。投資主体別売買動向はその週の第4営業日(通常木曜日)に1回(通常木曜日)、前週末までの分が発表されますが、発表された時点で4日も経過していますし、日々の状況までは分かりませんので、それを補うためのデータということになります。

(2)CME先物
CME先物とは、米国シカゴ・マーカンタイル取引所で取引されている日経平均225の先物です。大証の日経平均先物が15:10に取引終了したあと、米国市場でNY株式市場とほぼ同時刻に取引され、日本時間の翌日朝には、その終値が分かるというものです。
このCME先物は、日本時間で深夜に取引されていますので、日本国内の材料にはほとんど影響されません。おおむね米国の株式市場に同調して、NYダウやNASDAQ指数が高ければ上がり、安ければ下がる傾向にあります。
この終値は前日に大証で取引された日経平均先物と比べて大証比+何円と表示され、これも寄付前にケンミレの株式指標の画面で確認することができますので、朝チェックしてみてください。

当日始まる日経平均先物の始値は、このCME日経平均先物の値にさや寄せすることが多く、現物の日経平均指数に影響を与えることになります。
当日の寄付の値に影響を与えるので、前日の日経平均の終値から大きく動いている場合は、寄付から窓を開けてその日は大きく動くこともあります。逆に、日経平均がその日に寄付いてからしばらくしてもそのCME先物の値にさや寄せしない場合には、日本株式市場の相場心理がそれだけ、別の方向に傾いていると考えることができます。たとえば、CME先物が前日の大証比でマイナスとなったのに、日経平均はプラスで寄付いて、その後もプラスのまま推移したような場合です。

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